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アメリカ留学→OPT駐在のクレジットカード発行戦略その②<【保存版】最速OPT申請&SSN取得手続&取得後にやるべきこと>

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こんにちは、おろちまるです。

アメリカ留学後、OPTで短期間(最大12か月)駐在予定の方を対象に、

短い期間でアメリカクレジットカード発行によって得られる利益を最大化するにはどうすれば良いか

という戦略について解説する連載シリーズの続きです。
その②では「最速OPT申請&SSN取得手続&登録後の注意点」についてまとめています。留学後OPTとは関係ない駐在員の方はスルーしてください!

Ⅰ.OPTとは?

Optional Practical Training(OPT)とは、学生ビザ(F1ビザ)で留学している海外留学生が企業研修を行うことをいいます。専攻分野と関連のある職種である必要があります。私のようにロー・スクールを卒業してOPTをする場合は、企業の法務関連分野での研修や、法律事務所で研修することが求められます。

細かく分けるとプログラム受講中に実施する「Pre-Completion OPT」とプログラム修了後に実施する「Post-Comletion OPT」に分かれているのですが、社会人で留学されるような方は、基本的に卒業後に研修するパターンが多いので、以下ではOPT=「Post-Completion OPT」という前提で話を進めます。

OPTの期間は原則として最長12か月です。そのため、新たに就労ビザを取得するなどしない限り、OPT期間の開始から12か月+60日(グレイスピリオドといって国外退去するための準備期間)までしかアメリカに滞在できません。それ以上滞在すると不法滞在になります笑

ただし、STEM=Science/Technology/Engineering/Mathematicsの各分野を専攻していた学生は、STEM OPT Extensionという制度を利用できる場合があります。その場合、OPTの期間を24ヶ月延長できますので、最長36か月+60日の間、アメリカに滞在することが可能となります。優秀な学生はOPTの間に実績を認められ、企業にスポンサーになってもらって就労ビザを取得するパターンが多いようですね。

Ⅱ.OPT申請の時期・手続

OPT申請の手続ですが、卒業前(3か月くらい前)の時期になると、留学先の大学でOPT参加希望者を対象としたワークショップが開催されるので、出席してスケジュールや手続について必ず確認しましょう。まず学校の担当者にOPT許可を記載したI-20を新たに発行してもらう必要があります。そして、I-20の発行後30日以内、かつプログラム修了日の90日前からプログラム修了後60日までの間に、USICS(米国移民局)まで申請する必要があります。

申請手続については、以下のサイトがめちゃくちゃ詳しく解説してくれてるので、そちらを参照すると良いと思います。

studyusa-log.com

Ⅲ.SSNの取得・登録方法
(OPT申請と同時にできます)

OPT申請後、2~3か月程度でEADカード(労働許可証)が送られてきます。ただし、これは順調にいった場合の話なので注意が必要です。卒業時期直前である3月から5月頃はOPT申請をする学生が多い時期なので、この時期に申請するとUSCISの処理が追い付かず、尋常じゃないくらい遅れることになります。実際、働く予定日が決まっているのにまだEADカードが届いてなくて働けない…という悲惨な状況の人はチラホラいるようです。僕も、チンタラしており3月末頃に申請したのですが、カードが届いたのは7月末と、なんと4か月もかかりました。学校がOPTの案内をする時期にもよりますが、申請できるようになったら最速で申請しましょう。

それには理由があります。SSNを最速で取得するためです。

近時、USCIS社会保障局(Social Security Administration)の情報連携により、OPT申請の際、SSN未所持の人はSSNを同時に申請することができるようになりました(それまでは、OPTカードが届いたらいちいちSSNを申請する必要がありました。)。そのため、EADカード到着と同タイミングで、SSNが記載されたソーシャルセキュリティカードも届きます。

なぜSSNを最速で取得する必要があるのか?賢い皆さんはもうお分かりですね。

できるだけ早くSSNをクレジットヒストリーに紐づけて、アメリカのクレジットカードを自由に申請・発行できるようにするためです。

連載記事その①でも触れましたが、アメリカではSSNがなければ、原則としてクレジットカードを発行することができず、発行できるとしても一部のカードに限定されます。SSNに紐づいたアメリカのクレジットヒストリーが存在しないためです。SSNなしで取得したクレジットカードでもクレジットスコアは貯まりますが、それはSSNと紐づけなければ、アメリカでのクレジットヒストリーとみなされません。

そのため、できるだけ早くアメリカのクレジットヒストリーを手に入れるためには、できるだけ早くOPTを申請してSSNを取得し、それを保有するクレジットカードのアカウントと紐づけてやる必要があるのです。

そのため、SSNを取得したらまずやることは、クレジットカードにSSNを登録することです。ANA USAやJAL USAカードの場合、ソーシャルセキュリティカードを書類提出用のウェブサイトでオンライン送付するだけです。僕の場合、提出後すぐに受領の連絡、その2日後に登録完了の連絡が来ました。

Ⅳ.SSN登録後すぐにクレジットカードを申請しちゃダメ!
(1か月程度待ちましょう)

SSN登録完了!さあすぐにクレジットカードを申請するぞ!!と思ったそこのアナタ。いったん落ち着いてください。すぐに申請しても面倒なことになります。

なぜなら、クレジットカード発行元(銀行)の法でSSNが登録されてから、クレジットヒストリーを管理するクレジットビューロー(※)にヒストリーが反映されるまで時間がかかるため、すぐに申請してもクレジットヒストリーがない状態になってしまうからです。
アメリカではEquifax、Experian、TransUnionという三大クレジットビューロー(信用情報機関)が個人のクレジットヒストリーを管理しており、クレジットカード発行会社はこれら3大ビューローのどれか(あるいは複数)に問い合わせを行い、与信チェックをしています。

当たり前といっちゃ当たり前ですね。僕の場合、SSN登録から1週間も経たない内にクレジットカードを申請したら、「身元確認がとれないのでいずれの会社からもSSN等の書類を送って欲しい」という要請がきて、SSNやパスポートのコピーをChaseやAmexまでFAXで送る羽目になりました(カバーレターとか作るの面倒だった。)。

このようなアホ過ぎる自体にならないように、クレジットビューローにクレジットヒストリーが反映されるまで少し待つのが賢明です。どれくらいの期間待つ必要があるかは明確ではありませんが、僕の場合は、SSN登録→Chaseのカード申請→追加書類提出→1週間後にアプルーブという流れで、SSN登録からアプルーブまで2週間程度かかりました。この経験からすると、

追加書類提出の手間やDeclineのリスクを避けるためには、SSN登録完了からクレジットカード申請までは、2週間、できれば1か月(SSNを登録したクレジットカードのBiling Cycleが終わるまで)程度待った方が良い。

というのが僕の結論です。
なお、僕は無謀にも最初にChase Sapphire Prefferedを申請し、承認されました。かなりラッキーだったかもしれませんが、最初にJALカードを入手してからちょうど1年くらい経過した時点だったので、SSN未登録の状態でクレジットカードを1年使用した後、SSN登録すれば1年分のクレジットヒストリーが反映されるという事実を裏付ける結果と考えます。

Ⅴ.さいごに

いかがでしたでしょうか。できるだけ早くアメリカのクレジットカードを申請・発行するためには、できるだけ早くSSN取得=OPT申請する必要があることについて解説しました。

次回記事では、留学OPT/駐在という限られた期間で申請すべき、おすすめのクレジットカードを紹介する…前に、申請に必要な重要基礎知識をご紹介します。

留学後OPTを考えている方、もしくは短期間駐在の方のお役に立てば幸いです。記事の内容にご質問等があればどしどしコメントください!

 

おろちまる 拝