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【初めてのクルーズ旅行ガイド】Q&Aで解説!クルーズ旅行ってどんな感じ?

こんにちは、おろち丸です。

この記事では、コロナウイルスのダイヤモンドプリンセスの件で良くも悪くも注目を浴びている、「クルーズ旅行」について、Q&A形式で解説したいと思います。

僕は2017年5月の新婚旅行で初めてクルーズ旅行アテネエーゲ海クルーズ7泊8日)を体験したのですが、その優雅さと効率の良さにすっかりと魅入られてしまいました。アメリカに来てからも、カリブ海クルーズ(マイアミ発7泊8日)に行きました。今年は(コロナ次第ではありますが)南米クルーズとアラスカ氷河クルーズに行く予定です。 

Ⅰ.クルーズ旅行について知ろう!

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Q1.クルーズ旅行って?

一口にクルーズといっても色々あるのですが、この記事で紹介するのは、いわゆる豪華客船に宿泊して数日間~1週間程度航海するクルーズ旅行です。

宿泊を伴わないクルーズには遊覧クルーズ(例えばNYの自由の女神やドイツのライン川観光など)や、ディナークルーズ(食事が中心)がありますが、これらは船の滞在が主目的ではありません。

一方、クルーズ旅行は、寄港地での観光に加え、クルーズシップ内でゆったりと滞在することそのものを目的とする人も多いです。

クルーズ旅行でポピュラーなものとしては、カリブ海クルーズ、地中海クルーズなどがあります。ややマニアックなものとしては、アラスカクルーズ、南米クルーズや南極クルーズなどがあり、お金と時間に余裕のある人向けに半年程度の期間をかけて世界一周する世界一周クルーズなんてものもあります。いつかは乗ってみたいですね。

Q2.クルーズ旅行のメリット&デメリットは?

【メリット】

僕が考えるクルーズ旅行の大きなメリットは、以下の2つです。

1つ目は、移動に割く労力が大幅に軽減されること。移動の間は、ゆったりと船内でくつろいだり、エンタメを楽しみ、寝て起きたら次の目的地(寄港地)に着いている…という感じです!

2つ目は、クルーズポートまでのフライトを除き、交通・宿泊の手配が不要となり、効率良く色々な寄港地を回れることです。というのも、一度に様々な目的地を回ろうとすると、クルーズ旅行でなければ国から国、島から島への移動手段を確保する必要があります。しかし、クルーズ旅行の場合、寄港地から寄港地の間は船で移動するので、個々の寄港地間の交通手段を考える必要がありません。また、短期から中期のクルーズ旅行では、寄港地に滞在するのは1日未満であることが多く、ホテルの手配が不要です(1日以上滞在する場合でも、当然船の中に戻れますので同じく不要です)。

【デメリット】

交通や宿泊の手配が不要、ということは、逆に言えばそれらの手配が好きな人にはおすすめできません。クルーズ中は、例えば、電車で車窓から風景を眺める、飛行機のビジネスクラスを体験する、様々なホテルに泊まる…といった体験ができないので、これらの体験が旅の醍醐味だ!という人にはあまり魅力的ではないと思います。

また、旅行では一つの都市にゆったりと滞在したい、その土地で暮らすような体験がしたい、という人にも向かないと思います。短期から中期の旅行では、一つの都市に滞在できるのは1日未満から2日程度であるため、観光するにあたり時間に追われる部分があるのは否定できません。

Q3.オールインクルーシブって?

交通費、宿泊費、食費、エンタメ費などは全てクルーズ料金に含まれています。これを指してオールインクルーシブと呼ばれています。
船内で個別に支払うものは、ドリンク代(プランによっては有料で飲み放題プランがあったり、早期特典として飲み放題がついてきます)、ショッピング、マッサージのみです。

Q4.クルーズ旅行ってお高いんでしょ?

そうでもありません。オールインクルーシブの料金だと考えると実は通常の海外旅行でかかる交通費・宿泊費・食費の合計と変わらないか、むしろ安くなる場合もあります。

もちろん日程(泊数、シーズン)や部屋のグレード(インテリア(窓がない部屋)から、バルコニー付きスイートなどがあります)により変わります。お得かどうかを見極めるためには、だいたい1泊あたりの料金を割り出してみて、宿泊費や食費とのバランスを考えてみると良いと思います。後述するとおり、クルーズ会社によっては、3人目、4人目のお子様料金がなんと無料になる場合もあります。

参考に、これまで僕が行ったクルーズ旅行のシーズン・日程・料金は以下のとおりです。

①フライト込の場合
セレステアルクルーズ
アテネエーゲ海クルーズ7日間(アテネ、ミコノス島、クサダシ、パトモス島、クレタ島サントリーニ島
・東京発~アテネ着のフライト込(エミレーツ
・海側インテリアキャビン
アテネで1日延泊+ホテルを4つ星にグレードアップ

合計 大人2名 41万円(船内チップ込) 

②クルーズのみの場合
MSCクルーズ(MSCアルモニア)
・マイアミ発カリブ海クルーズ(モンテゴベイ(ジャマイカ)、ジョージタウン(ケイマン)、コズメル(メキシコ)、ハバナキューバ))
アメリカ国内からマイアミまでのフライト別途
・海側キャビン(オーシャンビュー)
・1名当たり10枚のドリンクチケット付

合計 大人2名 1,546ドル(+船内チップ合計300ドル程度)

いかがでしょうか?これに加え、寄港地でのアクティビティの料金や、寄港地での食事(ランチやお茶など)、お土産代などが加わるイメージです。

なお、バケーションシーズンは総じて高くなる傾向にありますが、オフシーズンは驚くほど安い料金になっている場合があります。安く予約するコツは、早期に予約すること。これに尽きます。

Q5.部屋のグレードってどんなのがあるの?

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上記はオーシャンビューキャビンの例。後はクローゼットとバスルームくらいで狭いですが、あまり部屋にいないので2人くらいであれば問題ありません。 

クルーズ船の種類にもよりますが、カジュアル船の場合、概ね以下のように分かれています。
・インテリアキャビン(窓なし)
・オーシャンビューキャビン(海側で窓あり)
・バルコニー付キャビン(バルコニー付)
・バルコニースイート(バルコニー付)

料金的には、オーシャンビューはインテリアに毛が生えた程度の差しかありませんが、バルコニー付きからぐっと料金が上がります。

僕はこれまでのクルーズは全てオーシャンビューにしていますが、閉塞感が気になる、という方でなければインテリアキャビンでも十分だと思います。クルーズ船内には楽しめるスポットが沢山あるので、ずっと部屋にいるということはあまりないからです。

ただし、at sea(1日中航海する日)が多い日程であったり、アラスカクルーズのように比較的寒い地域に行く場合には、キャビンから気軽に外に出られるバルコニー付にすることも検討して良いと思います。僕もアラスカクルーズだけはバルコニー付きにしました。

Q6.代表的なクルーズとシーズン、必要日数を教えて欲しい!

種類は沢山ありますが、初心者にもおすすめな人気クルーズは以下のとおりです。
アメリカからだと、特に③カリブ海クルーズと④アラスカクルーズは行きやすいのでおすすめです。
①地中海クルーズ

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発着地:ジェノバマルセイユバルセロナなど
寄港地:ローマ、ナポリといった都市に加え、マルタ、シチリア島など
ベストシーズン:3~10月
必要日数:1週間から10日程度 

エーゲ海アドリア海クルーズ

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発着地:ヴェネツィアアテネイスタンブールなど
寄港地:ドブロブニクサントリーニ島、ミコノス島など
ベストシーズン:5~10月頃
必要日数:3日から~1週間程度 

カリブ海バハマクルーズ

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引用元:MSCクルーズ

発着地:マイアミ、フォートローダデール、ニューヨークなど
寄港地:メキシコ、バハマ、ジャマイカキューバなど
ベストシーズン:ビーチ&マリンアクティビティが満喫できる。遺跡やリゾートタウンの散策も。
ベストシーズン:12月から5月 ※台風の時期は催行なしの場合あり
必要日数:4日間から10日間程度 

④アラスカクルーズ

「Alaska cruise itinerary」の画像検索結果

引用元:プリンセスクルーズ

発着地:シアトル、アンカレッジ、バンクーバーなど
寄港地:ジュノー、スキャグウェイ、ケチカン、氷河(グレーシャーベイ国立公園など)
ベストシーズン:6月から9月(9月は紅葉も綺麗)
必要日数:7~8日間程度(往復の場合は14日程度)

 
必要日数については、当然ですがこれに前後のフライトが加わります。
クルーズの出発時間は夕方に設定されていることが多いですが、フライトの時間によっては前泊が必要な場合もありますので注意しましょう。 

Q7.クルーズの食事ってどんな感じ?

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オーダー式ではちゃんとしたコース料理になっています。

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ビュッフェは自由席

ビュッフェスタイルとオーダー式の2つがあり、自由に選べます。
ビュッフェを食べられるところも複数あり、各寄港地の名物など毎日メニューが変わるビュッフェや、バーベキュービュッフェ(ハンバーガー、ホットドッグなど)、ピザビュッフェなどがあります。
オーダー式はコース仕立てで、前菜、メイン、デザート(やチーズ盛り合わせ)を選ぶことになります。ただし、気分やお腹のすき具合に応じてメインのみにしたり、メインを2つ頼むなど自由にアレンジ可能です。オーダー式レストランの場合、テーブルは指定されています。2人席もありますが、大抵は4人から6人程度の円卓席で相席になります。交流しやすくするためか、国籍が同じ人たちは同じテーブルになるように配慮されており、僕が経験した中では2回とも日本人のご夫婦、お子さんと一緒のテーブルになりました。

オーダー式はきっちりと時間が決まっていますが、ビュッフェ式の方は深夜から早朝以外はどこかしら空いていますので、間食もし放題です。

食事の料金は基本的にクルーズ料金に含まれています。一部のステーキハウス、寿司バーなどのスペシャルなレストランについては、有料で利用できます(バルコニー付キャビンなどグレードが高い部屋の人は無料で利用できる場合もあります)。

飲み物も、ビュッフェスタイルのソフトドリンク(ジュースやコーヒー、紅茶、水など)は無料です。アルコールについては、毎回支払う(最初に登録したクレジットカードにチャージされる)、回数チケット制、飲み放題プラン(アルコール含め全て、ソフトドリンクのみ)に加入するなどの選択肢があります。
飲み放題プランについては、出発前にオンラインで加入することもできますし、船内で申し込むこともできます。早期特典で飲み放題プランがつく場合もあります。
料金的には、1日で相当飲まないと元が取れない計算になりますが、料金のことを気にせずに楽しみたいという気持ちもあると思います。ご自身のキャパと相談してお決めいただければと思います。僕は飲み過ぎないようにするためにチケットを購入することが多いです(笑) 

Q8.クルーズ内の言語や乗客の国籍は?

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画像:翌日の日程表やエクスカーションのチケットが前日に配られます。

日本発着クルーズや日本船籍のクルーズ(飛鳥など)は日本語ですが、今回紹介しているヨーロッパやアメリカ発のクルーズの使用言語は英語です。
ただし、前日に配られる日程表(寄港地への到着・出発予定時間や催し物のスケジュールが記載されたもの)については、日本語版を用意しているクルーズもあります。

船内アナウンスなどもあるので、ある程度英語が聞き取れることが望ましいですが、英語が苦手という方は、大手旅行会社が催行している、日本語が話せる添乗員付ツアーを選ぶこともできます。

ヨーロッパやアメリカ発のクルーズでは、乗客のほとんどが(表現が適切か分かりませんが)欧米人です。後は中東系の方も良く見かけます。日本人は団体ツアー客で来ていることが多く、個人で来ている人は多くありません。

客層はクルーズシップのグレード(料金)が高くなるほどシニア層が増える傾向にあるようです。ただ、私はカジュアル船しか経験していませんが、それでも若年層はそれほど多くなく、落ち着いた雰囲気でした。シーズンにもより、海外の大学の長期休み(3月や10月、12月)のクルーズは比較的若年層が多くなるようです。

Q9.船内では何をしてすごすの?

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ギリシャ神話をモチーフにしたショー

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デッキから見たプール

1日の過ごし方ですが、以下のような感じです。

前日に日程表を確認して翌日のスケジューリングをしておく。
・朝起きて朝食を食べた後、クルーズ内のプールサイドでゆっくりする。
・昼前にイベントがあれば参加。
・寄港地到着次第下船し、寄港地の観光を楽しむ。
・寄港地から帰ってきて少し部屋で休み、夕食。
・夕食後はカフェでピアノの生演奏を聴きながらコーヒーやお酒を楽しむ。
・ショーの開始時間の少し前に劇場へ行き、お酒を片手にショーを楽しむ。
・就寝

1日フルに活動するとけっこう疲れるので、11時頃に寝て6時頃に起きるという健康的な生活になります(笑)

他にもジムがあるので、汗を流してリフレッシュしたり、食べ過ぎた後のカロリー消費をすることができますし、プールやジャグジーもあります。僕が利用したキャビンはシャワーのみでバスタブがなかったので、良くお風呂替わりにジャグジーでくつろいでいました。 

その他、僕は利用していませんが、カジノやカラオケ、ゲームセンター、インドアゴルフなどもあります。 

船内では頻繁にイベントが行われており、ダンス教室、ヨガ、料理教室、クイズ、ピンポン(卓球)大会などがあります。僕は毎回寄港地観光に全力を注いでいたのであまり参加していませんが、 船内メインで過ごす方も退屈しないと思います。 

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日の出と共に起きる毎日

Q10.寄港地では何をしてすごすの?

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ダンズリバーの滝登り(オーチョリオス(ジャマイカ))

寄港地では2通りの過ごし方があります。

1つは、クルーズ主催のエクスカーション(寄港地観光)に参加する方法。エクスカーションは有料ですが、交通費、観光地のチケット代やガイドなどが全て含まれています。また、港とダウンタウンが少し離れている場合に、乗り合いバスなどの交通手段のみを提供している場合もあります。エクスカーションは、事前に申し込めば割引されたり、早期特典で割引される場合がありますが、総じて割高の印象です。

2つは、自力で回る方法。下船してからの交通手段からチケットなど全て自力で手配する方法です。

どちらが良いかですが、これは予算と寄港地、旅のスタイルによると思います。ヨーロッパの都市や島々など、治安が良く英語が通じる場所では個人手配で全く問題ないと感じました。また、エクスカーションに参加すると、時間の管理を他の人たちに合わせないといけないので、マイペースで見歩きたい、という人は個人手配がおすすめです。

一方で、カリブ海クルーズでのジャマイカなど、比較的治安があまり良くないところや英語も通じにくいところでは、最低限交通手段だけはクルーズのプランを予約する方が良い場合があります。また、遺跡巡りなどは(基本的に英語ですが)ガイドについてもらった方が面白い場合もあるでしょう。

Q11.小さな子ども連れでも大丈夫?

僕自身は夫婦だけでしか参加したことがないので直接的な苦労は分かりませんが、周りを見ている限り大丈夫だと思います。小さな可愛いお子さんを連れた家族を沢山見かけました。

上記のとおり、寄港地間の移動の労力が軽減される点は、小さなお子さん連れの助けになると思いますし、食事もビュッフェスタイルは自由なものが取れますし、オーダー式でもお子様向けのメニューがあったりアレンジもしてくれます。

また、クルーズ会社によっては、3人目、4人目のお子様料金がなんと無料になる場合もありますので、2人分の料金しかかからないなんてことも。普通にホテルや交通費を手配しようと思うと、(子どもの年齢にもよりますが)3、4人分かかるところが無料になるのは大きいですよね。

さらに、クルーズシップによっては子ども向けのイベントやキッズルームといった施設を用意しているところも多いです。まずは色々見てみることをおすすめします!

Q12.おすすめのクルーズはどれ?

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エーゲ海クルーズ:ハネムーナーに人気のサントリーニ島

行ってみたいエリアを選ぶのが一番だと思いますが、日本からだと日本発着のアジアクルーズや、ヨーロッパ発着の地中海、エーゲ海クルーズをおすすめします。日本発着戦は日本語なのでクルーズ初心者も安心して乗れると思います。また、地中海、エーゲ海クルーズは長時間フライトではありますが、直行便のある都市もあるのでアクセスが比較的良いです。

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カリブ海クルーズはキューバがおすすめ。写真はチェ=ゲバラの家。

カリブ海クルーズは、日本からマイアミへの直行便がないのでやや大変です(ニューヨーク発着便もあるにはあるのですが、寄港地が限られてしまいます)が、あまり個人手配では行かない(行きにくい)寄港地が多いので楽しいです。アメリ東海岸に住んでいる人はマイアミやフォートローダデールへのアクセスが良いのでカリブ海クルーズがおすすめです。日程に余裕があれば、ディズニーワールド→ショートクルーズなんてこともできちゃいます。ディズニー好きにはディズニークルーズなんてものもあるので調べてみてください。

メキシコやアラスカクルーズも、アメリカに西海岸に住んでいる人にはアクセスしやすいのでおすすめできます。アラスカクルーズはアメリカ人にも特に人気のクルーズらしいです。船上から氷河を観るのはクルーズでしかできない体験だと思います。

Q13.どこで予約すれば良いの?

日本では大手旅行会社からクルーズ専門の旅行会社までクルーズ旅行を取り扱っています。大手(JTB名鉄クラブツーリズムなど)の場合、割高ですが団体ツアーが多く添乗員付ガイドが充実しています。クルーズ専門会社(クルーズプラネット、ベストワンクルーズなど)の場合は手配のみで個人旅行と同様になる代わりに、料金が割安であったり、個別のアレンジに応じてくれるというメリットがあります。

旅慣れている人であれば、プリンセスクルーズ、MSCクルーズ、ノルウェージャンクルーズといったクルーズ会社の公式サイトや、クルーズ旅行プラットフォーム(海外にはたくさんサイトがあります)で直接申し込む方がお得です。なぜならその場合の方が早期予約のベネフィット(飲み放題付、船内クレジット、部屋のアップグレードなど)が充実しているからです。

陸マイラーの場合、United CruiseやAmerican Cruiseのプラットフォームから申し込むと、UAマイルやAAマイルが沢山貯まるという特典もあります。例えば、United Cruiseでは、United Explorerのカード会員がバルコニー付キャビンを予約した場合、クルーズ料金の7%のマイルがもらえるというキャンペーンをしていたりします。仮に2名で3,000ドルのクルーズだと、一撃21,000マイル!ですね。他にもクルーズのために支出したフライト費用の一部をクレジットバックしてくれるという、エアラインならではのキャンペーンなどもあります。なお、Unitedの場合、マイルでクルーズ料金を支払うこともできますが、マイル単価が安いのであまりおすすめできません。

ブラックフライデーなど、ショッピングサイトがキャンペーンをするときはクルーズ会社もキャンペーンをやっていることが多いので、その時期を狙って予約するのが良いと思います!

Ⅱ.コロナウイルスの影響について(リスク・予防策など)

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MSCクルーズより引用

ダイヤモンドプリンセスや、グランドプリンセスの件で、世界的にコロナウイルスが蔓延している状況下でのクルーズ旅行に不安を覚える方もいると思います。

クルーズ会社では乗船前の検査でスクリーニングを行うなどの予防措置を取っています。

例えばMSCクルーズでは、以下のようなアナウンスを出しています(2020年3月4日時点)。情報は随時更新されるので、詳しくは各クルーズ会社のサイトを参照してください。

MSCクルーズの公式サイトから引用】

MSCクルーズは全船の乗船予定ゲストおよびクルーに対して、健康に関する予防措置を更新しました。
強化された予防措置の決定により、全船の乗船予定ゲスト、クルーの健康と安全を確保します。 

中国で発生したCOVID-19(コロナウィルス)感染拡大に伴い、MSCクルーズでは1月24日より感染予防措置を実施し続け、今回さらなる予防措置が追加されました。

全乗船者の健康および安全は最優先事項であり、現時点では全船において船内での新型コロナウィルスの感染者は確認されていません。

全ての乗船予定者は、下記の乗船に関する注意事項の確認が求められます: 

厳重な乗船前スクリーニング: 

MSCクルーズでは赤外線カメラを使用した乗船前スクリーニングを実施し続け、乗船前に摂氏38度以上(華氏100.4度以上)の発熱がある、または発熱に近い状態、寒気、咳、呼吸困難の症状がある場合はにご乗船いただけません。これらに該当する乗船予定者の同伴者(両親、配偶者、子ども、兄弟、同室滞在者)も同じくご乗船いただけません。

船内感染予防について:

• クルーズ中、ゲストおよびクルーが寄港地にて乗下船する際には常時赤外線カメラを使用して発熱の症状の有無を確認 

• 全船にて徹底した清掃と消毒、パブリックエリアを継続的に消毒(特に手の接触が多い手すりやエレベーター内のボタン、ドア、レセプションデスクは徹底的に消毒)、更にゲストおよびクルーに向けて手洗いとアルコール成分を含む手指消毒剤の使用の呼びかけを徹底して行います。 

高リスクエリアからの乗船の拒否: 

• 過去14日以内に中国本土、香港、マカオ、イラン、韓国からの渡航歴を有する、これらの地域への渡航履歴を有する、乗り継ぎ(空港のみも含む)をした渡航歴を有する、もしくは滞在歴を有する場合はご乗船いただけません。また、これらに該当する乗船予定者の同伴者(両親、配偶者、子ども、兄弟、同室滞在者)も同様にご乗船いただけません。 

※3月9日追記 乗船拒否される対象国が拡大されました。14日以内に下記の国に行った人が対象です。https://www.msccruisesusa.com/en-us/About-MSC/News/Coronavirus-Outbreak-China.aspx

Anyone who has travelled to, from or through mainland China, Hong Kong, Iran, Taiwan, Japan, Vietnam or Macau, or any of the following regions and provinces in northern Italy (region Lombardy/Lombardia, and the provinces of Modena, Parma, Piacenza, Reggio Emilia, Rimini, Pesaro Urbino, Venice/Venezia, Padova, Treviso, Asti, Vercelli, Novara, Alessandria and Verbanio Cusi Ossola or any other areas subject to restrictions as indicated by the Italian authorities) or transited via airports, in the past 14 days will be denied access to the ship. The same rules apply to such guests’ travel companions (parent, spouse, child, siblings, or a companion who shares a cabin);

• 過去14日以内に下記イタリアの町への渡航歴および乗り継ぎ履歴がある場合も乗船は拒否されます: カザルプステルレンゴ(Casalpusterlengo),コドーニョ(Codogno)、カスティリオーネ・ダッダ(Castiglione d'Adda)、フォンビオ(Fombio)、マレーオ(Maleo)、ソマーリア(Somaglia)、ベルトーニコ(Bertonico)、テッラノーヴァ・デイ・パッセリーニ(Terranova dei Passerini)、カステルジェルンド(Castelgerundo)、サン・フィオラーノ(San Fiorano)、ヴォー(Vò)。 これらの地域は現在、イタリア外務省により検疫下にある地域です。この方針はCLIA(クルーズライン国際協会)のガイドラインに則ります。

 • 乗船日予定日から起算して14日以内に新型コロナウィルス感染の疑いがある人もしくは感染者との濃厚接触歴や看病履歴がある乗船予定者、あるいはコロナウィルス感染の疑いがあり、現在医療監視下にある場合はご乗船いただけません。

【引用終わり】

はっきり言いますが、この状況でクルーズをお勧めすることはできません。

ただ、既に予約してしまっており、どうしても乗りたいという場合には、少なくとも以下の点に気を付けるべきです。
・あらゆる場面での手洗い、アルコール消毒を徹底する
・感染リスクの高い食事やアクティビティは避ける
※例えば、ジム、プール、ジャグジーなど不特定多数が利用する施設や、他人との距離が近いアクティビティ(ダンスなど)は避けるべき
・食事は飛沫感染のおそれがあるビュッフェは避け、オーダー式の食事や船外で食事を摂る

また、クルーズ内で仮にコロナウイルス感染が発生、もしくは疑われる場合、本来停泊する予定の港に停泊できず旅程が変更される可能性も十分ありますし、最悪の場合一定期間クルーズ船内または別の場所で隔離される場合もあり得ます。

僕は医療の専門家ではなくあくまで素人目線で思いつく予防策にすぎませんので、参考程度にとどめていただければと思いますが、これからクルーズを検討する、あるいは既にクルーズを予約したという方は、各クルーズ会社のアナウンスはご一読いただき、リスクについて十分に検討された上でご判断いただくと良いと思います。

※2020年3月9日追記
United Statesでは、State of Department 及びCDCがクルーズでの旅行を控えるべきとの声明を出しました。そのため各クルーズ会社も既存予約のリファンドに応じています。多くはクルーズ料金の返還ではなく、当該クルーズ会社でのクレジットとして返還することになるようです。詳細は各クルーズ会社のWebサイト等を参照してください。将来のクルーズの予約については、期間限定でキャンセル料無料としているところが多いです。

Ⅲ.さいごに

いかがでしたでしょうか。

クルーズ旅行は、リタイアしたシニア向けの旅行というイメージを持たれがちですが、ハネムーンにも人気の寄港地も多いです。また、移動の労力が軽減され、さらには子ども向け割引もあるクルーズ旅行は、ご家族での旅行にもとても良いと思います。

最後のコロナウイルスの話題でずいぶんとトーンダウンしてしまいましたが、少しでもクルーズのイメージが良くなればと思いこの記事を書きました。この記事が、クルーズ旅行に興味あるけど実際どんな感じか不安で踏ん切りがつかないなあ…という方の参考になり、クルーズ旅行好きの方が増えてくれれば嬉しいです。

ほとぼりが冷めたら是非ご検討ください!

おろち丸 拝