こんにちは、おろち丸です。
この記事では、
アメリカでのビジネスクレジットカード発行のメリット＆申請方法
についてQ＆A形式で解説します。
※以下の記事からビジネスクレジットカードの解説部分をQ＆A形式でまとめた記事になります。
Ⅰ．ビジネスクレジットカードを発行するメリットとは？
Q１．ビジネスクレジットカードって何？
A：個人事業主や法人名義のカードのことを言います。
これに対し、個人名義のカードはパーソナルカードと呼ばれます。
Q２．ビジネスクレジットカード発行のメリットって？
A：以下の２つのメリットがあります。
①クレジットレポートに表示されない
②クレジットカード選択の幅が広がる
Q３．クレジットレポートってなに？
A：アメリカの信用調査会社が発行する、個人のクレジットヒストリーを記載したレポートです。その人の信用度を数値化したクレジットスコアなどの情報が記載されています。詳細については以下の記事をご参照ください。
Q４．クレジットレポートに表示されないことで、どんな良いことがあるの？
A：より良いクレジットスコアをキープできる可能性が高くなります。クレジットレポートに表示されないということで、レポートに記載される借入残高が増えたり、クレジットカードの平均保有期間が短くなることによるクレジットヒストリーへの悪影響が生じないからです。
また、Chaseの5/24ルールを回避することができます。
Q５．Chaseの5/24ルールって？
A：直近24ヶ月以内に5枚以上のクレジットカードを作成している場合、Chaseのクレジットカードを新規に発行できない（申請しても即却下されてしまう）というルールです。個人カードだけでなくビジネスクレジットカードも組み合わせてカードを発行していくことでこのルールを回避することができ、魅力的なカードが多いChaseのカードを作るためのスロットを残すことができます。
Q６．ビジネスクレジットカードでおすすめのカードは？
A：全てのカテゴリで2％のAmex（MR）ポイントが貯まるAmex Business Blue Plusや、サインアップボーナスで80,000URポイントがもらえるChase Business Ink Preferredといった魅力的なカードがあります。詳細については、以下の記事を参照してください。
Ⅱ．ビジネスクレジットカードを発行するにはどうすればよいの？
Q７．誰でもビジネスクレジットカードが作れるの？
A：ビジネスと見なせる活動をしていれば作成可能です。
ビジネスといってもスモールビジネスでOKです。特にアメリカのAmexはビジネスカードの審査が緩いと言われており、拍子抜けするほど簡単に承認してくれます。つまり、ビジネスといってもあまり大層なものを考えなくてよく、営利を目指し何らかの活動をしていれば、実際に利益を上げていなくてもビジネスと呼んで差し支えありません。例えば、不動産賃貸、せどり、フリーランスでの執筆やデザイン、ブログ運営などで収益を目指した活動をしていれば、十分にビジネスといえるでしょう。もちろん、全く実態がないのにビジネスをしているということはできませんが、ビジネスとして説明できるだけの実態のある活動をしていれば大丈夫と考えます。
Q８．ビジネスクレジットカードの申請時に気を付けることは？
A：ビジネスクレジットカードの申請方法にあたっては、個人カードと異なりビジネス情報の入力が必要になります。詳しくは、次のQ＆Aを見てください。
Q９．具体的な申請手順を教えてくれませんか？
A：以下のとおりです。なお、形態は個人事業主であることを前提として説明します。
①まず最初にビジネス名、カード名義、ビジネスの住所及び電話番号を入れる欄（Legal Business Name/Business Name On Card/Business Address Line/Business Phone Number）がありますが、ご自身の名前や自宅住所を入力すればOKです。
②それ以降のビジネス情報については、以下のとおり入力しましょう。なお、画像はあくまで参考であり、ご自身のビジネスに合わせて入力してください。
・Industry Type → Other
※例えばブログ収入等については「Other」でOKです。不動産賃貸であれば「Finance/Real Estate」。せどりであれば「Retail Trade」になります。
・Company Structure → Sole Partnership
※個人事業主の場合です。CorporationやPartnershipであればそれを選択してください。
・Years in Business → less than one year or 1-2 years
※ビジネス歴に応じて記入してください。アメリカに来てからの年数でなくOKです。
・Number of Employees → 1
※配偶者等家族も従業員とみなせる場合は人数に応じて増やしてください（例えば配偶者分を発行する場合は2と入力してください）。なお、Amexの場合は従業員についてはSSNを求められます。
※ただし、ビジネスクレジットカード全般に言えますが、家族もSSNをお持ちであれば、従業員カードを作成するのではなくその家族自身のクレジットカードを作成する方がおすすめです。サインアップボーナスを別に得られ、さらに紹介ボーナスも得られるからです。
・Annual Business Revenue → $1000
※ビジネスの実態に応じた金額を入力してください。これから始めようという場合には、1000ドルは記載しておいた方が良いと思います。
・Estimated Monthly Spend → $500～1000
※ご自身の利用予定に合わせて入力してください。僕はだいたいこれくらいで入力しています。
・Role in Company → Owner
※会社の形態が個人事業主の場合です。PartnershipであればPartnerですし、ビジネス形態に応じてご入力ください。
③入力し終わったら、Continueを押して次の画面に進んでください。
次の画面では、以下のようにビジネスではなく個人の情報を入力する必要があります。住所、SSNなどについて個人カードを申請する場合と同様に入力してください。カードの送付先はビジネス住所と個人住所を選べますが、両方が同じ場合はどちらを選んでも同じです。
④全て入力し終わったら、インスタントアプルーブされることを祈りながらSubmit Aplicationを押して、申請完了です。
Q１０．AmexのAccount Managerと名乗る人から電話やメールが来るんだけど？
A：基本的にAmexの保険（Amex Insurance）の営業なので無視してOKです。
Ⅲ．さいごに
いかがでしたでしょうか。今回の記事では、アメリカのビジネスクレジットカード発行のメリットと申請方法を、Q&A形式で解説しました。特に、ビジネスクレジットカードなんて無理かも…と考えている人の参考になれば幸いです。
おろち丸 拝
